こんにちは!昨日もとってもうれしい1日でした。

そのひとつは、漫画家MOSAさんの単行本デビュー作の献本が届いたこと。私は出版社におりましたので、著者に関わる人への献本は仕事の一部でした。自分でもいろいろ出版しましたから、それ自体は日常。しかし。献本される、という側になることは、当時からの夢でした。それが、こんな形で実現するとは。

で、その内容ですが、とにかくおもしろい。なんと、中身は「文化人類学」。この、漢字が5文字ならんでいるだけで堅苦しいイメージがもたれがちですが(英語ですと、Cultural anthropology。こっちの方がわかりやすくなじみやすいと思うのは私だけ?)、実は、この文化人類学ってのは、はちゃめちゃおもしろい学問なのです。ここに足を踏み込んではまると、たいてい抜けられなくなる。これを研究している人自体も、研究対象になるんじゃないか、くらいおもしろい人たちです。それもそのはず、この学問自体が、人間の「かくあるべき」という既成概念をぶちこわす学問だからです。それも、人類の文化というファクトを明らかにすることで。

まさに、「ところ変われば〜変わる」。すべての学問は、新たな知識を得ることで人類を自由にするという方向性を持っていますが、中途半端だとかえって人間にタガをはめてしまいます。しかし、この、文化人類学だけは、どんどん人間の認識を自由にしていきます。

「え!こんなのありなんだ」

「え!ここではこれがノーマルなんだ」

この世に真のノーマルなんてない、ということを、見せつけられる。この醍醐味がたまらない。最初から最後までスコトマ外しな学問なのです。

しかし。

文字だけのテキストだと、これってなかなか伝わらないわけです。結局、フィールドワークと称して世界中旅しなければならない。

しかし。

これが漫画だと伝わってしまう!

という世界的に記念すべき一発目なのです。

ぜひ、この一発目を、皆様にも味わっていただきたい。

第一章からびっくりなのですが、あえていうと、第6章の「蚊帳からはみでろ」はやばい。

日本人の性生活の概念(というか、私の概念)をぶち壊してくれました。

これも、漫画のなせるわざ。実写映像では放送業界の倫理上無理だし、テキストだけでは伝わらない。

すばらしい。

ちなみに、この漫画のインパクト、ドクタースランプアラレちゃん的な、リアリティがあります。

しかも、MOSAさんのデビュー作。

初物づくしの一冊、今後が楽しみ。

将来「’マンガ人類学講義’の初版本持ってるぜ」と自慢できる一冊となることでしょう。