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【21世紀の豊かさ】楽しいということ、ラクということ

このページでは、林ゆきなりの活動、そして日々の生活について掲載しています。


私の特技の一つは、コーヒーを淹れることです。
コーヒーには、いつも助けられてきました。私にとっては、奇跡のコーヒーです。
そのエピソードはまた別の機会に譲るとして、秘訣があります。

昭和という時代は、苦労してモノを手に入れた時代だったかもしれません。
平成を経て令和になり、物質的には日本は充分豊かになりました。
しかし、世界の幸福度ランキングで日本は62位。GDP3位の日本がこれはどういうこと?

当然ながら、幸福度とは心、つまりMINDの指標。
たとえ物質的には豊かであっても、心は満たされていないということです。
50代を超えた昭和世代の私はちょっと理解できます。
たとえば、勉強。いい点数をとって、偏差値のいい大学を出て、ランキング上位の就職先に就職。これが学生時代のひとつの物差しでした。
社会人となれば、大量生産、利益主義。
ものさしが物理的ではっきりしている。
これはこれでいいのですが、やっててつらい。なぜつらいかというと、ものさしを作ったのが誰とも知らぬ他人だったからです。
なので、今という時間を誰ともわからぬ誰かのために使っていて、自分のものだという自覚がありませんでした。
早くラクになりたい、ラクしたいといつも思っていました。
人生は今の積み重ね。極論、人生時間とは今しかありません。
「いつやるの?」「今でしょ」と言えるのは、たのしいと感じれる、やりたいことだけです。
やりたいことをやっている時間こそ自分の人生です。

なので、21世紀の仕事にしろ何にしろ、幸福度をあげる方法はシンプルです。
自分が楽しくて、相手が楽(ラク)になることをやりつづけることです。
自分が楽しくて楽しくてやっていることは、他人にも伝わります。
相手がラクになることは、相手に必ず喜ばれます。

この逆をやると大変です。
どんなに隠しても自分がラクしたいと思っていると相手にバレます。
どんなに相手が楽しいだろうと思ってやっても、それは相手自身が楽しく思うことで、楽しさの押し付けになります。

自分の情動は自分で満たし、自分でコントロールするものです。(これは、私の大人の定義です)。
そして、楽しさは自然に伝わります。
つまり、いつも「楽しい、嬉しい、すがすがしい、誇らしい、気持ちいい」という情動とともに「今」やることを選択し、行動することです。

勉強するにも、仕事をするにも、コーヒーを淹れるにしても、「自分が楽しい、そして相手が(いずれ)ラクになる」という視点でやることです。
もしそうなれないのだとしたら、原因ははっきりさせたほうがいい。場合によっては、目的をはっきりさせた方がいいでしょうし、違うことをした方がいいでしょうし、新たな技を身につけた方がいいかもしれません。

いつも幸せでいるためには、絶えなるマインドの強化が重要です。私たちは日本社会の中で生きているからです。
忖度文化が強い日本であれば、「まず相手の顔色を伺う」という思考を「まず」やめなければならないからです。
そして、誰かに幸せにしてもらう、他人に機嫌をとってもらうという態度は、大人としては犯罪に勝るともおとらないものだと自覚すべきです。

ただし、いつもいつも「楽しい、嬉しい、すがすがしい、誇らしい、気持ちいい」という情動とともに「今」を行動するためには、ちょっとした訓練が必要です。一番いいのは、100%自分味方である人がバックについてること、そして、その人がいつも幸せに行動している人であることです。

ぜひ、手始めにメルマガ「いますぐできるマインド強化術」に登録してみてください。2024年からは毎週更新予定です。

【エコライフ】エコライフとは そして薪ストーブ

このページでは、林ゆきなりの活動、そして日々の生活について掲載しています。

今日は、エコライフについて。

この言葉が頻繁に聞かれるようになったのは、私の記憶では1992年の地球サミット(環境と開発に関する国際連合会議 ブラジル リオデジャネイロ)の頃から。

エコライフという言葉の語源は、エコ(eco)とライフ(life)をくっつけたつまり、エコな人生、エコな生活なわけですが、では、エコって?これは、ギリシャ語で「家、家庭、家計」などあらわす接頭語。Ecoがつく単語に、Economy(経済)とかEcology(環境)といった単語がありますが、nomyはnomos(秩序、法則性、学問)に由来していて転じて家計から経済という意味へ、logyはlogos(言葉・言語)から転じて環境という意味へ。いずれも共同体の最小単位である家をもとに生まれた言葉です。
というわけで、エコライフは、家(社会の最小単位、必ずしも日本的な「何々家」を意味しない)を大切にした、家計にも生活環境にもいい人生、いい生活くらいに考えたらいいのではないかと思っています。

そこで、今回は林ゆきなりの勝手にエコライフツールランキング。
NO.1は薪ストーブ。

私が最初に薪ストーブを使い始めたのは、1997年のだるまストーブ。ただ、これは本来豆炭用で、薪をくべるには不適当。ということで、次に使い出したのが、時計ストーブ。これは、陶芸家の鯉江良二さんのお宅にお世話になった時に鯉江さんが購入したのがきっかけ。アトリエだった茅葺農家の囲炉裏があまりに煙くて寒いので、囲炉裏の中に据えたのですが、そのときの暖かさと空気のクリーンさが忘れられず東京に戻ってすぐに私も工房に据えました。そして、自宅の2階にホンマの薪ストーブを据えたのが2009年頃。それまでは、木造家屋の2階に薪ストーブを置くという発想がなかったのですが、世田谷にある東京ストーブのショールームをみてびっくり。自宅にも据えようと思い、手頃な価格のものを探した結果、ホンマストーブに行き当たり即注文。イタリア弦楽器修行から帰ったばかりの篠崎バイオリン工房の篠崎君に手伝ってもらい重たいストーブを2階まで運んだのが懐かしい思い出です。それ以来、冬は薪ストーブ一本。どんなストーブより暖かい。私の自宅は20畳間で吹き抜けなため、たいていのストーブでは暖かくならないないのですが、ばっちりです。光熱費はもちろんタダ。薪はというと、日本の国土の3/4は森林。周りを見渡せば、薪の原料だらけ。都会だって公園や街路樹は多額の管理費をかけて剪定してます。日本には資源がないといいますが、それは嘘。里山からもらったり、街路樹の枝はらいをもらったりするだけで、十分です。そのために、中古軽トラック(昭和57年登録の三菱ミニキャブ)と小型チェーンソー(共立)と斧と自分が活躍しています。それについては、また別途紹介しましょう。

大切なのは、原料を地産地消で地元調達。メンテナンスは自分。たとえ東京で電気・ガスが止まったとしても大丈夫という安心感が最大の安全保障となります。

私がエコライフという視点から疑問をもっているのが電気自動車とエアコンです。送電による脆弱なライフラインが止まったらアウト、しかも水力発電をのぞけば残りは化石燃料という発電の現実をふまえると、NOといわざるをえません。化石燃料をもやしてタービンを回し、それを多大な送電維持コストをかけて運んだ上、もう一度動力や熱に変えるのはどう考えてもエコではありません。

自分を使う薪割りは、これがまたいい運動になり、健康にもつながります。
また、薪ストーブの上でコトコト鶏ガラスープをとるのは食生活の楽しみにつながります。
戸建てであれば、どんな家でも薪ストーブは導入可能です。
実際、私の紹介で十人ほど、薪ストーブを入れ、冬を楽しんでいます。
薪ストーブでエコライフをお考えの方は、ぜひ、ご連絡を。
hayashi.kjin@gmail.com

地域からのベーシックインカムセミナー開催

いき過ぎた資本主義は途方もない格差を生み出します。平成時代以降の30年間は、金融資本主義の発達により、どうにもならない格差を生み出しました。一方、その対局にある民主主義や地域生活はというと・・・その解決策のひとつとして、ベーシックインカムが論議されています。ベーシックインカムを通して、通貨とは何か、そして私たちひとりひとりが望む人生を生きるにはどう対処していったらいいのかを、政治という視点も含みながらみなさんとともに考えます。

【開催】5月6日(土)10時より12時まで

【対象】18歳以上 (稲城市民でなくてもOK)

【場所】稲城市城山体験学習館 学習室1
          最寄駅 JR南多摩駅
          稲城市向陽台四丁目6番地の18

【料金】無料

【申込】hayashi.kjin@gmail.com 宛メールにて、「ベーシックインカムセミナー申込」のタイトル、氏名、緊急連絡先電話番号を明記の上、お申し込みください。

選挙結果報告

4月23日投開票の結果、次選となりました。みなさま、ありがとうございました。

 

 

 

選挙運動、終了

2023年4月稲城市議会議員選挙の林之成の選挙運動、おかげさまで無事終了しました。
朝9時 京王線稲城駅をスタートした後、京王線若葉台駅、JR南武線南多摩駅、JR稲城長沼駅
の各駅を周回、街頭演説をし、最後に京王線稲城駅の挨拶で選挙運動を終了しました。
明日4月23日の投票、そして投票結果を待ちたいと思います。
投票結果につきましては、稲城市選挙管理委員会ホームページ
https://www.city.inagi.tokyo.jp/shisei/senkan/shigishichosenkyo.html
をごらんください。

選挙戦、最終日

いよいよ、統一地方選挙、稲城市議会議員選挙も選挙活動最終日となりました。
本日は、
9時 京王線稲城駅
10時 京王線若葉台駅
11時 JR南武線南多摩駅
12時 京王線若葉台駅
13時 JR稲城長沼駅
14時 京王線若葉台駅
15時 JR矢野口駅
16時 京王線若葉台駅
18時 京王線読売ランド前駅から京王線稲城駅
の各駅で選挙活動を行う予定です。
応援よろしくお願いいたいいたします。

選挙5日目の街頭演説冒頭

今日で、統一地方選挙、稲城市議会議員選挙6日目です。昨日の街頭演説の冒頭をアップします。街頭演説では、「コロナパンデミックへの稲城市の対応に関する検証委員会の設置提案」、もうひとつは、「有事にも必要な、地域からのベーシックインカムの導入」を話しました。その冒頭部分です。昨日も多くの人に声をかけていただきました。ありがとうございます!

 

 

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(9)

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その9、ラストです。

 

 

 

統一地方選 稲城市議選 出馬しました。

突然ですが

4月23日投開票の稲城市議選に、林ゆきなり、で出馬しました。

今日4月16日、8時30分に稲城市議会議員立候補の届出をしました。

統一地方選挙前半戦は、41道府県議選の平均投票率41.85%で、過去最低。

後半戦は盛り上げたい!

出馬理由は3つ。

次の有事に備える!民主主義を守る!今こそベーシックインカムだ!

市民の元気を訴えながら、稲城市内を練り歩きます。

【本日4月16日(日)は】

・9時頃 京王線稲城駅

・11時頃 JR稲城長沼駅

・13時頃 JR南多摩駅

・15時頃 京王線若葉台駅

・16時30分頃 平尾周辺

・18時頃 京王よみうりランド駅

・19時30分頃 JR矢野口駅 を回る予定です。

途中経過は、どこを歩いているのか

ツイッター   https://twitter.com/SoCEC8sUww4ev6w

に載せていきます。

「ゆきなりを探せ!」

 

 

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(1)ベーシックインカム

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その1です。

 

 

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(2)市民参加型政治へ

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その2です。

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(3)リモートワークに適したインフラ整備

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その3です。

 

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(4)サイバーディフェンスの専門人材の育成

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その4です。

 

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(5)在留外国人向け情報発信

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その5です。

 

 

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(6)再エネ利用と農地保護

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その6です。

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(7)独自の防災能力を

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その7です。

 

<稲城市選挙戦9つの提言>(8)生涯学習システムの充実を

4月23日投開票稲城市議会議員選挙出馬中。9つの提言をしておりますが、その8です。

 

 

 

リライフ006 地方議員選挙に出よう!

第20回統一地方選挙の前半戦は4月10日、開票確定しました。総務省によると、41道府県議選の平均投票率は41・85%で、過去最低だった19年を2・17ポイント下回りました。9道府県知事選の平均投票率も、過去最低だった15年(10道県で実施)を下回り、46・78%となりました。

前回まで、「望む人生へシフトする」リライフには、民主主義という社会ベースが必要だという話をしてきました。しかし、この前半戦を見る限り、民主主義への意識はさらに希薄化されているように思われます。

では、どうすればいいのでしょうか。

一つは、実際に参加する、です。

身近なところで選挙に出る人がいたら、なんらかの手伝いをしてみるのもいいでしょう。地方選挙の供託金は30万円とハードルが低いですから、選挙に出てみるというのもいいでしょう。いざ立候補する、と考えると、別の視点が生まれ、シミュレート能力が高まります。

私も、提言を9つ考えました。

次回以降アップしますが、みなさんも「自分だったらどう考えるだろうか」とシミュレートしてみてください。

それでは、SEE YOU

リライフ005 安全保障問題での議員の重要性

前回リライフ004で安全保障シミュレートの重要性をお話ししました。「安全保障シミュレート」は、自分自身でやらねばなりません。安全保障シミュレートをする人、そしてその重要部分については、純自分産、純国産である必要があります。

それを担うのは、個人であれば、自分のマインド、日本国であれば、国会です。地域においては、地方議会議員。ちなみに地方議会政治は地域住民による自治が本旨ですから地方議員が外国籍でもかまわないと私はかんがえますが、国会議員は日本国籍が必須です。安全保障シミュレートは、自身で行う、が基本だからです。内閣府のメンバーも当然しかりです。内閣府メンバーに外国籍の人間がいる時点で、その国はその外国の傀儡政権だといえます。

さらに、現在日本国は、安全保障政策の転換を行なっているのですから、国会でさんさん意見をぶつからせる必要があります。「安全保障シミュレート」のための国会討論が行われるべきなのです。

それを避けて決定したり、他者のいいなりになった途端、個人であればその人の人生が預けた人の安全保障に利用されます。国家であれば、預け先の国の安全保障に利用されます。

ウクライナ戦争でもわかるとおり、国民にとって重要なことがトップダウンで決定されていくことは、安全保障上危険です。(逆に、決定をもとにシミュレートされた現場のオペレーションにトップが無作為に介入することは、現場のオペレーションを混乱させます)。

今、日本は台湾有事を現実問題としてかかえていますが、議会を通して安全保障上の問題を議論し決定していくことが大切であり、今こそ議会議員の真価がとわれます。

これは、地域においても同様なことです。

つまり、その地域のことは、その地域で安全保障シミュレートをし、政策決定することが重要だということです。

地域の決定を、国にまかせてはなりません。

沖縄基地問題では、沖縄県と国との間で意見の食い違いがおきますが、これは地方自治の本旨から当然のことです。国の安全保障政策上、沖縄基地は「必須」なわけですが、沖縄県にとっては基地は安全保障上「全くないほうがいい」とまではいわないまでも、身近なところにはない方がいいわけです。なぜなら、有事の際にはまっさきに「敵基地攻撃」されるリスクがあるからです。

原発をかかえる地方議会議員においても同様です、というか、すべての地方議会議員は、地域の安全保障問題について国とは別の視点で持つ必要があります。

実は、戦前は「地方のことは地方で決める」ではありませんでした。県は内務省管轄で、県令は国から任命されていました。つまり、巨大なピラミッドの下部に地方の府県市町村があったのです。それが法的に変わったのは戦後日本国憲法発布からです。しかし、変わったのは法の世界で、現実には自治省管轄の「機関委任事務」制度により、そのピラミッド構造は維持されてきました。そして、都道府県の首長も自治省出身者がなることが多かったのです。それが事実上撤廃されたのが2000年の地方分権一括法施行です。これにより、制度的には民主的な地方自治実現の体制が整ったといえます。とはいえ、そのなごりは残っています。徴税や地方債発行等まだまだ解決すべき問題はありますし、地方議会議員の成り手がいない問題や地方議会の在り方等、理想と現実の間でゆれている20年間だといえるでしょう。

これは、個人においても同様です。昭和の高度成長期までは、はっきりとしたピラミッド型の社会がありましたが、平成に入り大きく変化しました。平成時代を通して、「資本主義」は強力になっていく一方、民主主義への意識は希薄になっていきました。しかし、個人の思想の自由や職業選択の自由をはじめとする自由権は、民主主義が大前提となります。いつでも、望む人生を生きるためには、社会のあり方についての意識、社会参加が重要なのです。

それでは、SEE YOU NEXT !!

リライフ004 安全保障は自ら自ずから

幻想からの目覚めは、人に多くの衝撃を与えます。

あるはずのものが、ない。あるいは、ある。

あってほしいものが、見つかる。

あってほしいくないものが、見つかる。

起きてほしいことが、起こる。あるいは、起こらない。

起きてほしくないことが、起きない。あるいは、起こる。

実は、人は何がしかの「幻想現象」の中に生きているのですが、強烈な幻想現象から覚めた時、よかれ悪しかれ衝撃をうけます。

感情が動くだけならばいいのですが、そうした情動と人間の行動はリンクしています。

その結果、泥縄式にさまざまな物理行動・現象をひきおこしてしまいます。

そこで、人類が生み出してきたひとつの技が「安全保障」というアイデアです。

まず、安全保障、という日本語ですが、英語に直せば、security。国家に対して使われれば、国家安全保障、つまりNational securityという連語で使用されます。

国家安全保障を平たく言えば、「国家の独立や国民の生命・財産などに対して何らかの脅威が及ばぬよう手段を講じることで、安全な状態を保障すること」。国防と「ほぼ」同義語です。

この定義からすると、ウクライナ戦争前から大統領をつとめるゼレンスキー大統領は、ウクライナの国家安全保障政策上すでに歴史に残る大失敗した大統領といえます。この点は重要です。どんなにゼレンスキー大統領が勇ましい話をしようとも、アメリカのマスコミが彼を英雄視しようとも、国家安全保障の視点からすると最悪な人物だということです。

で、ちょっとわかりにくいのが、この保障ということばです。読んで字のごとく、障害のないように保つこと。わかりやすくいえば「転ばぬさきの杖」を保有すること。

ですから、「国家の独立や国民の生命・財産などに対して何らかの脅威が及ばぬよう手段」のこの手段は、多種多様です。ここは重要です。

というのも、たとえば国家安全保障であれば、安全保障=国防=自衛隊=軍事力という安易な連想ゲームがおきやすいからです。

そんな直線的思考ではないのです。

直線的思考が危険な理由のうちのひとつ、それは、そもそも、ものごとが成立するのには、さまざまな要素が絡み合い、決してわかりやすい一要素により成るわけではないからです。仏教用語でいえば、縁起の思想です。

ですから、「国家の独立や国民の生命・財産などに対して何らかの脅威が及ぶ」ことと何らかの事象が結び付かぬよう、常に、あらゆる関係性(縁起)を築いていく必要があるのです。

ウクライナ戦争でいえば、戦争が起きた時点で、それ以前の様々な政策を通して、ゼレンスキー大統領は安全保障政策に失敗したといえます。ですから、戦争勃発時点で国民は大統領辞職を促し、戦時内閣をあらたに組閣すべきだったでしょう。なぜなら、戦争を招いた政策を「複合的・総合的」に行ったのはゼレンスキー政権であり、その政権が戦時政権を継続して担えば戦争拡大がすすむのは火を見るより明らかだからです。戦火は、かかわる人すべてのそれまで描いていた未来を一瞬で幻想化してしまいます。

リーダーの資質として最重要なものは、目立つ成果ではありません。その集団に対する「安全保障」責任です。

常に修正可能なように、さまざまなシナリオを想定して、一つひとつの政策に埋め込む、あるいは対処しておく必要があります。

安全保障に関していえば、「独立や生命財産に対し」自らの任期のみならず、その後100年くらい何も起こらなければ成功なのです。

そして、ここが重要かつ問題なのですが、安全保障にかかわる人間は、うまくいけばいくほどその時点では評価されません。時として恨まれます。

しかも、安全保障をやるほうは大変です。ありとあらゆるシナリオを描き、そこに対してコスト意識をもって対処しつづけなければならないからです。

この「コスト意識」は大切です。

なにせ、「何事も起こらない」ようにするわけですから、できるだけ目立たないように、最小限のコストで結果を出さねばならないのです。

難しいのは、この「結果への評価」。国家安全保障の結果とは「何事も起きない」のですから、なんだか禅問答のようです。

シミュレートにシミュレートを重ねる必要があります。

そして、いくらシミュレートしても、たいてい「想定外」のことがおきます。

ただし、想定外のことはおきますが、この、「安全保障シミュレート」をしておくと、想定外事象に対しても次のシミュレートができるので、大騒ぎせずにすみます。これが、復興、リライフにとって重要なことなのです。

よく、問題を次から次へと起こす人がいますが、多くの場合「安全保障シミュレート」不足な人です。

安全保障シミュレートをする人は「問題を提起する人」です。

安全保障シミュレートは若い頃から習慣にする必要があります。そして、成熟した社会におけるビジネスにおいては必須です。

この必要性は、個人でも国家でも同様です。

普段からの安全保障シミュレートが、リライフに重要だということがおわかりいただけれたら、次に進みます。

それでは、SEE YOU NEXT !!