ある幻想にとらわれ、ある日突然その幻想から目覚めさせられた時、人は愕然とします。
幻想はさまざまです。そして、幻想から覚めるタイミングもさまざまです。
シンデレラ世界では、24時の鐘でコーチャンフォー(4頭立て馬車)がねずみとかぼちゃにもどります。
金融世界では、いつもどこかで(それも頻繁に)、もっていた債権が一夜にして不良債権になったり、紙幣が単なる紙切れになったりします。
人によっては、幻想が覚めることで恐怖やパニックを起こします。
他人の幻想をおせっかいで安易に目覚めさせようとすることの危険性は、昔から警告されてきました。
「寝ている子を起こしてはならない」
そこで、普段からもつべき考え方のひとつが、「安全保障」です。
当人にとって、人生に大きな影響のある幻想にとらわれつきすすんでいったとき、たとえそれが失われたとしても「安全保障の観念」があればリライフできるからです。あるいは、そうした危険性を回避できるからです。
ちょっと唐突ですが、「人権保障」とは、人類が長年かけて生み出してきた安全保障のいわば「作品」です。
(日本でいえば、日本国憲法の根本思想である「基本的人権の尊重」〜いわゆる身体の自由、経済活動の自由、信教の自由といった自由権をはじめとするものです)
とても重要なキーワードです。
リライフと安全保障と人権保障、そのつながりは唐突すぎるとおもいますので、まずは、次号以降「安全保障」について考えてみたいと思います。
今日のところは幻想と「安全保障」について意識できればそれでOKです。
それでは、SEE YOU NEXT!!
2023年3月12日 12時55分